上田市中央4丁目にある一風変わった雰囲気を放つお店。もとはスナックだったというそのお店を自分一人で改装し「ゲーセン ニャライズ」として新たに生まれ変わらせたのは店主の井上征哉さん、43歳。彼にお店を開業するまでの経緯や営業スタイルなどのお話を聞いた。
もくじ
ゲーセン ニャライズとは
2007年、上田市中央4丁目にレトロゲーム専門のゲームセンターであるニャライズがオープンした。
もとはスナックであったこのお店はおよそ700種類以上のゲームを取り扱っているという。かつて多くの人たちを楽しませていたであろう懐かしいゲームたちが店内に並び、今なお現役で稼働している。
開業するまで
このお店の店主である井上征哉さんは、実家でありもとはスナックであったこのお店を自らからの手で改装し、ゲームセンターを開業した。その改装の際、釘を1000本ほど抜いてくぎ抜きが1本ダメになったと笑いながら話してくれた。ゲームセンターは趣味で始めたとのことであったが、開業するまでには、多くの苦労があったという。
まず最初にこの場所でゲームセンターを開くことができるのかを行政書士や警察に許可を取る必要がある。許可を取った後も風俗営業法などの法律があり、慣れるまでは苦労が多かったと井上さんは語っていた。
このお店に置いてあるゲーム機は業者やインターネットオークションなどで手に入れたものだと言う。また、井上さんは過去にゲームセンターでのアルバイトを8年ほどしていたため、そこでの当時の知り合いから使われなくなったゲーム機の情報をもらい、買い取りに行くといった方法でも手に入れることがあるそうだ。そして、どんなにひどい状態で仕入れたものでも、一度すべて分解して、中まできれいに磨き上げてから店の中に並べるのだという。
「開業当時はお客さんが来なくてもいいやくらいに思っていたが、少しずつとお客さんが来てくれるようになり楽しくなってきた。」と井上さんは言う。
営業スタイル
「うちはとにかくつぶれることがないように頑張るのが営業スタイルだ」と井上さんは話してくれた。レトロゲームは今はもうほとんどが製造されていないので購入するとなるとそれなりに高額になってしまう。
しかし、それに対して来てくれるお客さんがあまり多くはないようで正直にいうと儲からないと井上さんは言っていた。そのため井上さんは夜はパートをしてお金を稼ぎ、ニャライズの営業時間は極力絞り、光熱費などのランニングコストがかからないように工夫を凝らすなどしているという。
「僕は、儲けを気にせず、日々なくなっていくレトロゲームをまだやりたがっている一部の人たちの味方でありたい。大勢が行く大手のゲームセンターにはないものを置いて、レトロゲームをやりたがっている小数のお客さんの方を僕はとった。」と井上さんは言っていた。
Information
上田市中央4丁目2-22
tel:0268-25-0878
営業時間:(日・水・木・金)17:00~24:00
(土・祝)13:00~24:00
定休日:月・火
この記事を書いたひと
滝澤大地
長野大学
環境ツーリズム学部2年(相川ゼミ)
感想・コメント
発見した時点でとても強い魅力を感じていて、取材をしていく中で経営している方や、お店の魅力をさらに感じることができた。
取材や記事作成の中で苦労することが多かったので本当に周りの人達に感謝をしている。
読んでいる人が魅力を感じるいい記事を書くことができたと思っている。